[コメント] 吸血鬼(1932/独=仏)
人間の影だけが見える不気味ながら美しい現象や光と影を効果的に使用したカメラアングルなど独特な映像演出が感じられる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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吸血鬼の呪いを暴く青年のホラードラマ。
吸血鬼ものの作品ではあるが、いわゆるヴァンパイアによる吸血の侵略が描かれるわけではなく、吸血鬼に襲われてから吸血衝動に苦しむ娘を抱えた一家と遭遇した夢想家の青年が、その黒幕である吸血鬼の呪いを悪用する医師の陰謀を阻止しようとする展開で、ストーリー的には黒魔術の類の作品を見ているような印象。
人間の影だけが見える不気味ながら美しい現象や光と影を効果的に使用したカメラアングルなど独特な映像演出が感じられる。
話の構成がもう少し整理されていたら、もっと風格のある恐さを感じられていたのだが、執事が領主の日記の読んで、事の真相が分かってから、青年と協力して医師の陰謀を阻止しようとする展開になってからはなかなか緊迫感があって面白い。
ただ青年が幽体離脱で医師の策略を知るところはちょっと強引な気がする。幽体離脱が日頃から青年によく起こるという伏線でもあれば違和感もなかったのだが。
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