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[コメント] ドリフト(2000/香港)

ツイ・ハーク。香港よりハトを込めて 2002年10月1日ビデオ鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







やっとこさみれた。「これがジョン・ウーへの挑戦状だ」のキャッチコピーの本作。

そしてカーチェイスを連想させる邦題。

順風満帆みたいな原題(違)カーチェイスのシーンでは見物客がマラソンの観客のように歩道に並んでいるわ、爆破のシーンはちゃちぃ映像だわ、高い所にぶら下がってもちゃちぃ映像だわ。

ラストシーンでギャング(?)の野郎が妊婦ちゃんに撃たれて倒れていく時自分の銃が衝撃で暴発して、その反動で後ろに倒れる姿には思わず爆笑。

と、突っ込む所は多々ある。ストーリーも正直熱いとは思えなかった。しかしこのふぬけた音楽センスと、スタイリッシュな映像センスの融合。

序盤でバックで空港まで送るシーンは『TAXI』の如くやって、早送りみたいなちゃちな映像。

なのになんでこんなオモロイんだよ!

正直自分はこの映画を見て改めてジョン・ウー派と実感した。かっこいいとは思うが、やはりジョン・ウーアクションの方が口に合うようで・・・。

しかしこの映画は恐らくあくまでハリウッド(主に旧友)にたいする挑戦状。

爆破のシーンは某SF映画のパクり?

いや、そもそもその某SF映画は香港映画から散々アクションをパクっておいて世間じゃ「斬新」と呼ばれているほどだ。

香港がパクり返しても文句は言えまい。

マンションのアクションシーンはひきつけられっぱなし。どこかの天才監督みたいにただただアントニオ・バンデラス主演で撃ちまくりゃいいってもんじゃない、旧友の映画のようにかっこよく撃ちまくればいいんじゃないといわんばかりに、撃つのは少なく、リアルなのに少し無理ありなアクション。

カメラワークもハリウッド風刺?アクションのかっこよさは「お前らに俺が越せるか!」といわんばかりのかっこよさ。

妊婦が出産直後に腹を蹴られるシーンはひさびさにバイオレンスで目をそらしそうになってしまった。

いやいや、まったく。妊婦さん元気だねぇ。

しかしこれだけ面白かっこいい要素が詰まっているにも関わらずどこかで見たことあるアクションシーン、映像、ストーリーに見えてしまうのは、ハリウッドの意識しすぎではないだろうか?

日本の『りターナー』よっか、随分(というか比較するべきではないほど)いいハリウッドへの挑戦状だから許すけど。

(評価:★4)

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