人間を真似た機械という対象をおいて、人間とはなんであるかを模索している。これは「2001年宇宙の旅」「ブレードランナー」以来のサイバーパンク映画の傑作だと思う。 なんか色々言われてますが、よくもここまでクセのあるキューブリック大先生の脚本（構想までかな？）をうまくスピルバーグが娯楽性満点で描けたものだ。それだけでも奇跡に近い。昔から、スピルバーグって商業的な作品ばっかり作っててそれがあんまり最近は面白くなかったりで、期待していなかったのだが、これはスピルバーグの商業用映画監督としての意地を見せつけてくれた。 　しかし一つ残念なのはラストに入っていきなり分からない人のための補足的にナレーションが入ること。キューブリック監督なら間違い無く入れてなかったことでしょう。 　あとはキューブリックの真似しました的な演出ですが上手く真似できていて○。音楽も2001年的で○。しかしキューブリックのような完全な映像の色と構図までは真似できなかった！