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[コメント] クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001/日)

あの懐かしい匂い・・・、忘却の彼方に消えていた僕の子供の頃の思い出が鮮明に蘇る。暫くの間、僕はひろしと共に大人帝国の住人になった。
さいた

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







こんにちは〜こんにちは〜世界の国から〜

大人帝国の住人の僕は懐かしさで過去を振り返っていた。

大阪万博のパビリオン、月の石、憧れのアポロ11号、シモンズのハーモニー、オープンリールデッキ、足踏みミシン、車のCM、デストロイヤー、郵便ポスト、垣根のある街並み、あっと驚くタメゴロー、コント55号、サリーちゃん、ウルトラマン、2000GT、スバル360、チャコちゃんケンちゃん、吉田拓郎の今日までそして明日から・・・。

だが気がつくと、しんのすけが側に居た・・・。ひまわりを守って抱いている現在の世界の住人のしんのすけが・・・。そして、しんのすけは大人帝国の長い長い階段を登って行った。その姿を見て「これからの我々の未来を託す子供達よ、頑張れ!」と、応援する僕。そう、やっと僕も懐古という幻影から現在に舞い戻ったのだ。そして、しんのしけに過去から未来へのバトンタッチをした。「未来はしんのすけが、そう君達子供が切り開け!」と。

日本人(又は万博当時、日本に在住していた外国人)にとっては、とっても感慨深い作品になったのではないだろうか。あの懐かしい1970年前後の日本人の生活観は、当時この国に住んで居た人間じゃないとわからない。この作品のメッセージは「まだまだ日本の未来を託せる子供達は健在だ!」と、日本人に激励しているような気がしてならない。そうだとしたら、まだまだ大人も負けてはいられない。子供達が大人になった頃には、暗い経済を脱皮した社会をバトンタッチしなければ・・・。頑張れ大人!そして子供達!

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)Chie[*] sawa:38[*] k5001[*] らいてふ[*]

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