惨劇のあった家を購入した一家に襲いかかる恐怖を描いたホラー映画｡

家に棲みつく悪霊に蝕まれる家族の映画だか､家に訪れた神父や以前の家の所有者一家惨殺事件を担当した刑事が絡むあたりは『エクソシスト』に近い｡

この映画は惨劇のあった家を舞台にしている以上､本来は引っ越してきた家族に襲いかかる恐怖を描くべきだが､家に訪れてから体を壊し､呪われた家に固執する神父を主人公一家と対等に主役レベルで扱っているため､家族を蝕む恐怖があまり伝わらなかった｡

またデラニー神父をあれだけメインで描きながら結局､一家をサポートするような描写がなく､終盤で刑事が現れた際にも神父が何か刑事にアドバイスするのかと思いきや､それがなかったのも不満｡

後､家で起きた惨劇の被害者の中で幽霊少女だけが存在しているのも不自然だった｡

ただ､家の窓を悪魔の目ように見立てて家の不気味さや恐怖感をうまく煽っている点はよかった｡