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[コメント] 魔術師(1958/スウェーデン)

割と娯楽っぽい作品。 あらゆる局面において、非常にわかりやすくてイングマール・ベルイマンの作品にしては、異色だと思う。
よちゃく

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 その理由はズームアップがあんまりなくて、あってもそんなに違和感なかったから。

 座長(マックス・フォン・シドー)の顔の変化には驚きでした、結局...顔ですか。 ミステリアスな坂本龍一顔から、みすぼらしい、やつれた顔になった途端に・・・。

 晩餐の後の展開が、大体マンツーマンになってて、それぞれのエピソードが、短いけど楽しい。

 某火の玉教授的な医者の人が、頑なに非科学を否定するのに必死で、感じ悪かった。

私なりの魔術についての解釈:

 でも最初にひげの人が、手品だって言ってると思うんですけど。

1・箱を吊り上げる魔術: ネタばらしたから説明するまでもなく手品、っていうかギャグみたいだ。

2・署長の妻が、本音を語る魔術: 旦那に恥かかせるいい機会だと思い、つい口走った、で説明つくけど、何故署長の妻が魔術の実験台として選ばれたのか、サクラじゃないし、家庭事情を知ってたとも思えないので、謎。 神の力? でもベルイマンだからなあ。

3・見えない鎖の魔術: 大男アントンソンは、昨夜お婆さんに脅威を感じ、かなりびびってたので、暗示にでもかかったんでしょう(でも、当時はそれが魔術の一部だったのかもしれないけど)。 その証拠に彼は実験台になる事を、一度拒否してました。

4・死んだはずの座長が生きてた: 見事なトリックでした。

 行進曲で終わる、ラストシーンは意表突かれました。

(評価:★5)

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