[コメント] 激怒(1936/米)
別にノアール趣味も出さず淡々とドライブしていたら淡々とライフル銃が突きつけられ、ずるずると暴動に至ってしまう。戦中の空気とはこのようなものだったのだろう。実にリアル。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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てっきり戦後の作品だと思っていたらハリウッド移籍第1作、まだアメリカは参戦していない頃の作品だった。本作、明らかにユダヤ人迫害の暗喩であるが、この時期に描かれたこの収束をどう観るべきか、不勉強にしてよく判らない。シェークスピアの決闘ではなく、チェーホフの喧嘩両成敗の選択が、ラングの希望であることは伝わってくる。結婚話で中和してあるが、苦い味が含まれている。当時、迫害の実態をどれほどラングが知っていたか等で評価は変わってくるだろう。離婚した奥さんはナチ党員だったが、これを背景にみるのは穿ちすぎだろうか。とても個人的な作品と思う。
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