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[コメント] リトル・ダンサー(2000/英)

この映画の主役はオヤジだ。不器用ながらも息子を応援してやろうとする行動に涙腺がゆるみっぱなし。しかし、ラストシーンについては→
蔵内オスカー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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オーディション費用を作るためにスト破りをしようとするオヤジ。息子を抱きしめるオヤジ。道路を全力疾走するオヤジ。オーディション会場でそわそわするオヤジ。面接では息子以上に頑張るオヤジ。合格通知が届くまでまたもやそわそわするオヤジ。息子の初舞台に涙するオヤジ。

「遠い空の向こうに」といい、炭坑ものには泣かされる。炭坑町というのは無理に押し付けられる将来の、そこで働く父親というのは頑固オヤジのメタファーなのかもしれない。

大好きな作品だが、ラストシーンにだけは否定的。 大人になったビリーが出てくるのだが、年齢の問題で少年時代とは別の役者が演じている。この時点で観ている側の興味は物語から離れて、役者の顔が少年時代に似ているかどうか?に移ってしまう。映画の世界から現実の世界に戻されてしまうのだ。最後の最後にそりゃないよ、と思った。

しかし、青年時代のビリーを演じているのは有名なダンサーらしい。その人のことを知っていたら感想はまた違っただろうか?そこで、少年がボーカリストを目指す話に置き換えてみる。最後に青年時代の役としてリアム・ギャラガー(オアシス)が出て来たら・・・。苦笑以外の何ものでもないなぁ。

しかし、ラストの違和感を補って余りある映画である。

(評価:★5)

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