[コメント] 妻よ薔薇のやうに(1935/日)
二人の母をドライに観察するキミ子(千葉早智子)の楽天的性格が醸し出すユーモアが作品全体の悲壮な状況を担保する。設定の不幸をもって、お涙ちょうだい的安易さに留まることを良しとしない成瀬流ドラマ作法の矜持と確かなテクニックを感じる。
(ぽんしゅう)
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