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[コメント] アナザー・カントリー(1984/英)

傷つきやすく、真っ直ぐな青春。
kazby

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







実は、公開当時最初にこの映画を見たときには、同性愛という言葉の意味すら知らなかったから、冒頭の密会シーンの意味がわからなかった。共産主義も、特権階級も、まるきりちんぷんかんぷんなことがらだったのだが...。

スペイン内戦に参加したトミー・ジャッドは、彼が信じ敬愛していたスターリンの”裏切り”によって、人民戦線が崩壊していく様を目の当たりにし、どんなに無念だっただろうと想像する。一方、ソ連のスパイとなって自分の居場所を見つけたかに見えたガイ・ベネットも、後年ソ連の現実を知り、もはや彼に安らぎの地は無い。

若さゆえのひたむきさ、危なさ、融通の利かなさ。こんなにも美しく、鋭く、心に突き刺さる。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)かっきー[*] 華崎[*]

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