[コメント] 新・仁義なき戦い。(2000/日)
現代に生きるやくざはやはり現代風なのだ。この勢いで行くと真・仁義なき戦いα+(2045/日)辺りは火星と地球の抗争なんじゃないか?
作った人達もインタビューで言ってるけど前のシリーズを意識してもしょうがない。のだが、今、前のシリーズを見て何にぞくぞく来るのかと言ったら皆俳優やってなきゃやくざになってたんだろうなぁという凄みなんだよな。豊川はどう見てもやくざやってなきゃ俳優になれたんじゃないか、としか見えないし布袋もやくざなバンドのギタリストのイメージ(じゃ、いいのか?)が俺の中から抜けきれない。
それとここ数十年で男性の声のトーンがだんだん高くなっているそうな。確かにこのシリーズでなくとも昔の俳優は声が太い。女の人もそうだもんな。それが良い悪いはともかくこの映画ではやっぱ声の低さで人間の大きさが決まってたところがあったから(前の金子信雄、田中邦衛なんかは声のトーンが高い)その線は守ってほしかったかなぁ、と思う。この世界、やはり見た目と声の低さだと。
佐藤浩一はそういうの継承してるけどいくらでも溢れ出てきた当時の「やくざになりそこなった俳優」達が次から次へと画面に登場する凄みに単身で対抗するのは無理があった。結局世の中にやくざになりそこなった人が少なくなってきたって事か。
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