[コメント] 異邦人(1968/仏=伊=アルジェリア)
原作の思索が当然省かれる代わりに映画として何を加えるのか、この課題に本作は何も応えられておらず、ただ物語の骨組みが剥き出しになっているだけ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『白夜』の風吹や『ベニスに死す』の海岸線など、ヴィスコンティは原作ものを見事に自分のものにする監督なのに、本作はやけにショボい。最後の公衆の面前での死刑などいかにもヴィスコンティ好み、当然撮るべきだった。
ただし端役のアラブ人たちの澄んだ眼差しや、犬飼っていた爺さんの造形は印象に残る。あとはアンナ・カリーナの乳首ぐらい。中年太りのきているマルチェロ・マストロヤンニはいかにも不似合。
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