[コメント] レアビット狂の夢(1906/米)
フェティッシュな舞台美術空間と映画技術の可能性を提示したSO-SOサイレント
トリックシチュエーションを形作ることに重点をおいたため、ドラマというドラマは全くもって皆無だが、その舞台美術やトリックにおける当時の技術的な貢献度を顧みると意味深い作品であったといえる。しかし、映画が技術偏重になるとやがて飽きられる一過性のものであることを、メリエスと共に象徴しているかのようなポーターの限界でもあったか、オチらしいオチをつけることもできず、エピソードを押し通すだけのパッケージの力技は、繊細さに欠ける仕事である。その点で、グリフィスに大きく水をあけられることとなったのは言うまでもない。
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