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[コメント] サイダーハウス・ルール(1999/米)

監督、美しい映像、俳優陣の演技、孤児院の子どもたち・・・観る前から泣くつもりでいたのに、なんか違う。この映画に暖色の★をつけることが躊躇われる。
maoP

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ホーマーには、なぜ怒りという感情がないのだろう。堕胎を拒む時も、激しい拒絶というよりは、ただ逃げるだけという感じ。ローズ・ローズの父親に対しても、怒りというより嫌悪という感じ。

ラーチ先生から逃げるようにリンゴ園に行き着くが、そこでやっと逃げられない現実と向き合う。そして、堕胎手術・・・。

生と死を目の当たりにし、自分なりのルールを見出して、孤児院に戻ったのだとしても、結局は出口のない温かい場所に逃げ戻っただけ。そこで、ただただ穏やかに自分の仕事をこなしていくだけ。私は彼の選択に、息苦しいほどの閉塞感を覚える。

ローズ・ローズは家出をしたけれど、逃げたのではなく、踏み出したのだと思う。どうか彼女が幸せになれますように・・・。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)鵜 白 舞[*] m[*] peacefullife[*]

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