[コメント] テス(1979/英=仏)
もやのかかったような、美しい風景・・・陰気この上ないストーリーも、これだけ美しく撮ってもらえば満足でしょう。
原作は、それこそ陰気なことこの上ないストーリーだけど、シーンひとつひとつが美しいことが印象に残る物語でした。・・テスの働く農場、二人が恋に落ちたときの星空、冷たい風の吹く草原・・トーマス・ハーディという作家は、風景描写が特に映像的。そして、原作の印象的な風景描写のほとんどが、映画の中にあったことにびっくりした。
英文学の古典の映画化の中でも、もっとも素晴らしい一つ。
もし悪いところがあるとすれば、それは映画の傷ではなく、原作の傷、でしょう。
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