[コメント] テス(1979/英=仏)
ナスターシャ・キンスキーの美貌抜きには成立しない映画。ただの思い出など→
母が一人で見に行き持ち帰ったパンフレット『テス』。パラパラとめくったそれのナスターシャ・キンスキーにたちまち一目ぼれし、どうしても連れて行けとねだりにねだった初めて好きになった女優。暗闇の中で見た彼女はさらに美しく、話はよくわからなかったがさらにその熱狂は高まった。
話も理解できるようになるにはその後数年を要するが、『テス』さえも意味不明なくせになぜか『キャット・ピープル』まで…。いいのか、そんな小学生。
絵の宿題に一生懸命彼女の横顔を描き「鼻がチクワみたいだぞ。」と兄にからかわれてウォンウォン泣いたこともあった。からかわれたことよりも、彼女を美しく描けなかったことが口惜しかった。確か4年生だった。鼻腔が大きく縦にも長い西洋人の鼻は下手に描くとチクワのようになってしまう!ということをその悔しさから学んだ。
ともあれ、一時期までの彼女の映画には思い出がいっぱい。ヨーロッパ映画との出会いも彼女との出会いによるところが大きかった。名画座に初めて行ったのも彼女の『マリアの恋人』見たさだった。もうなくなってしまった八重洲スター座。東京駅近くの、地下に降りていく劇場。すごくドキドキした。当時の私には、映画自体もかなり強烈でドキドキした…。
ナスターシャ・キンスキーという名前を聞くと、いまだに初恋の思い出がよみがえってくるような気分になる。好きだという人に出会うと、それだけでうれしくなってくる。でも、たいてい男の人だというのがちょっと残念なんだなぁ。
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