‘ロボット’は、人間が｢永遠｣という概念を発見した既にその時に、生み出された業のようなものなのでしょうか？‘ロボット’について考えるということが、‘人間’について考えることと同じように(『ＡＩ』)。｢心｣や｢真理｣なんてものは存在しない･･･そんな風なポストモダンの進歩的な考えには納得させられることも多いのです。けれど、たとえ、この｢心｣が錯覚なのだとしても、そのおぼろげな錯覚の轍(≒思い出)を刻んでいくしかできないのが、‘人間’のバカらしくも、スバらしいところではないか･････････････。そんなプラトニックな思いが胸に去来しました。この映画に、どんな皮肉やニヒリズムをぶつけても、ダサいだけのような気がして。