[コメント] イグジステンズ(1999/英=カナダ)
「ゲーム脳」は未だに問題になっているが、そんなニュアンスを含んでいるだろう作品。しかし未来ゲームを楽しむだけの作品で、クローネンバーグにしては底が浅いし凡作な印象が拭えん!グロさだけで監督を味わえと言われても…。
特に先駆けというわけではないが、ゲーム脳を取り扱って、しかも話の落とし方もしっかり工夫されている点は良い。しかししかし、これではクローネンバーグは味わえない。問題提起以前に娯楽作に終始してしまったのか…またはオチが目立ちすぎるのか。静かなプロットに織り込まれるメッセージは難解のようにも取れるし不明瞭にもとれる。とにかく静かで盛り上がらない中盤は悔やまれる。
「おっかねぇ世界だ…」というだけじゃね。99年当時も現在も、見方によっちゃゲームは怖いものなんだから。
逆にウィレム・デフォーのインパクトだとか、ハマりにハマったジェニファー・ジェイソン・リーの存在感だとか、登場人物の描かれ方はグッド。ジュード・ロウも悪くない。
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