[コメント] 黒の試走車(1962/日)
・・・え?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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もともと100万切る価格設定が可能だったら、「100万+X」ごときに何を慌てているのだろか。つうか、採算とか、そういう側からの葛藤が全く見えてこないので、策謀どころか経営面から見ても青臭く見えさえ・・・。
まあ、何でもアリの泥試合の応酬ですが、それにしてもタイガー社の面々は、敵さんに比べてあまりに無防備。あんな胡散臭い情報屋に関して、何の調べもつけようとはしないのだろうか。とか、他にもいろいろありますが、それじゃーいつまでたっても後手に回るのはしょうがないだろ、と。シロートが言うのも何ですが。
戦争が形を変え、というモチーフは面白いけど、物語的にはイマイチのり切れなかったのですが、それでも面白く観れたのは、ひとえに画と編集の力。覗き見ショットを要所要所で上手い具合に散りばめて、展開の強引とも取れる力技の熱と、上手い具合に均衡を取っている印象。
ゆえに惜しむらくはラスト。ここで終わって欲しい、と思うトコロで終わってくれなかった。田宮二郎に去られた後、企画室に戻る高松英郎の背中と無言で対峙する社員たちの視線。ここで終わっていたらシビれたと思います。ハイ。
関係ないけど予告編の「サラリーマンよ、スパイになれ!」に苦笑い。皮肉なんだか何なんだか、良くわかりません。
(2007/9/15)
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