[コメント] スペーストラベラーズ(2000/日)
ラストは『俺たちに明日はない』!?
監督の本広克行があるインタビューで「大衆娯楽映画よりも作家主義的な映画を作る方が簡単」みたいなことを言ってたけど、たしかに正論。本作『スペーストラベラーズ』のラストには、「よくわかんない!」「なんで?」という苦情が結構寄せられたらしい・・・って、オイオイ、そんなに「むずかしい」ラストかよ、これって。たしかにTVドラマの延長だった『踊る大捜査線』に比べると、かなり制作陣が好き放題やってるし、そのラストも作家主義の復権だった「アメリカン・ニューシネマ」みたいでもあるから、わかりにくいっちゃわかりにくけど。でも、それって、監督からのメッセージみたいなもんでしょ?小説家兼映画評論家の中原昌也が「娯楽として大衆が観る映画のレベルがとてつもなく落ちてる」って言ってたけど、ホントにそうなのかもしれない。映画を観るのって「わからない」ことを考える楽しみもあると思うけどな。
「わからない」ものがどんどんなくなって、「わかりやすい」ものばっかりの世の中・・・・・・悪い冗談であってほしい。
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