あの力はジョン・コーフィだからこそふさわしい力だったと言えよう。何も考えなくたって、パーシーがあんな力もったらそれこそ大変だと思う。

　ジョン・コーフィは自らの持つ力をどう使うかを知っていた。そして彼は自分自身の運命を受け止め電気椅子に座った。あの力を使うなら、自分か、他人かどちらかを犠牲にしなければならない。彼は自分を犠牲にする道を選んだ。

　俺は、あの力を持ったまではいいが、それを人のために制することは出来ない。ただ、すべての人は自分自身のグリーンマイルを歩いていかなければならない。例え何も持つべき物がなくても。救う物がなくても。愛すべき人がいなくても。