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[コメント] 宇宙水爆戦(1954/米)

お金はあまりかかってなさそうだが、それでもカッチリ作られている。宇宙をバックにクレジットが出た後、クレジット開けは、ワシントンDCのかなり高いところからの俯瞰撮影で、ヘリコプター撮影でないのも明らかなので、こゝで既にどうやって撮ったのだろうとキャッチさせる。
ゑぎ

 そして、すぐに主人公レックス・リーズンが、ジェット機の横で記者たちから質問を受けるシーンとなるが、人物のバストショットは、全体に構図がバッチリ決まっていて、見ていて安心感がある。リーズンという役者も勿論(?)上手くはないが、しかし存在感はある。研究所の所長を演じるジェフ・モローも押し出しがいい。

 ヒロインは、フェイス・ドマーグという女優で、西部劇ファンとしては、シーゲルの『抜き射ち二挺拳銃』のヒロインとして記憶しているが、この人がいかにもB級の雰囲気を醸し出す。言い換えると、もう少し魅力があればなぁとも思わせる。ラスト近く、クライマックスで登場する宇宙人の昆虫型生物の動きが、鈍(のろ)すぎて全然怖くないのだが、しかし、この鈍さが映画的なのだ。

(評価:★3)

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