[コメント] ジャングル・フィーバー(1991/米)
冒頭の殆どスポーツのようなセックス、小学校の娘も承知済み、みたいな開けっ広げで全編通される様に唖然とさせられる。映画が云いたいのはこのスタンスの全肯定に違いない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アナベラ・シオラの友達が彼女のウェズリー・スナイプスとの浮気を庇って「だって今は90年代よ」と云う。この一言が何より説得的だろう。アンソニー・クインの長々しい説教と対照されている。
しかしまあ、何ともあっけらかんとした浮気で、人種間を問うという主題の前に、不倫ってのはこんなに簡単に成立するのかという「羨望」が先に立ってしまう。一夫一妻制度をすら批評している具合だ。
脇筋であるジョン・タトゥーロの黒人女性への告白がいい。店の常連客が白人同士の黒人の悪口で蔓延している状況、あの空気の悪さ、ああ窓を開けてきれいな空気を吸いたい、という想いが告白へと自然に至っていた。
一方、兄貴の麻薬禍の件は(現代版阿片窟の描写は優れているが)付け足しめいていて余計だろう。この件を全部削除して90分に纏めたら秀作だったろう。
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