[コメント] 天使が隣で眠る夜(1994/仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
こちらの評価を拝見して、勇気を出してみる事にしました。(このあと、浮かされたように何度も「原作が・・・」と呟くかと思いますが、平にご容赦下さい。原作小説のネタバレは嫌、と言う方は、ご覧にならないようにお願いします・・・。)
なるほど!!こう作ったか!というのが出だしの印象。原作では全三部の構成のうち、一部と二部の時間軸をわざとずらして同時進行で描く。とてもうまいですねえ。「映画」ならではの表現方法にもかかわらず、あまり目にする事のない希有なやり方だと思います。
サイモンの相棒が、死んだのではなく、植物状態になってしまった、と言う変更も、サイモンの心の行き場のなさを、より際立たせるシチュエーションだと思います。 個人的には、原作との違いで、どーしても納得が行かないのは、映画のラストシーンでのジョニーの心情ですけど、監督さんは、原作の主人公であるマックよりも、サイモン視線で思い入れがあるから仕方がないか・・・。うーん。
でも、観る事が出来てとても良かったです。主人公3人のたたずまいや、脚本や映像表現の細やかさで、哀しくイメージを壊される事はありませんでした。(むしろサイモンは、映画の方が好き)
ああ、でも、観ている間、大変恥ずかしい気持ちがありました。まさに自分の10代の時の日記や、詩集を読み返しているような。
当時のワタシ的マックのキャスティングはですね・・・・、サム・シェパードでした。あー、恥ずかしいなあ、でも書いちゃう。
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