[コメント] 天と地(1993/米)
何も知らなかった頃の笑顔。あまりに美しかった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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最初の何分かの見事な景色。のんびりと流れる音楽。すっごい心地よかった。 どの人も笑顔は最高に輝いていた。 農業しかやることが無さそうだったけど、「ママ、私はどこから生まれたの?」なんてちょっとおませな質問して照れ笑いする母娘。 どれもほのぼのとする風景だった。
そこから始まる地獄の現実。まさに「天と地が逆さまになった」状態。 それでも人は生きて行くんだね。自由が欲しい、明日を待って、明日が来たらまた戦争。自由なんてないのに、生きて行くんだね。
戦争は憎悪しか残さない。
父親が言った「人生の勝者になれ」。これを信じてたくましく生きるレ・リー。彼女はまさしく勝者。彼女の成功にはたくさんの人の優しさがあふれている。 初めて会うおばあちゃんや貧しい暮らしを目のあたりにしても何の躊躇もしなかった子どもを見ると、彼女が勝者であることがわかる。
堕ろしたくて流産したくて身体を痛めつけたけど、それでも生きたいと訴え、生まれてくる子どもたち。人の原点にはそういった「生きる」という意志が備え付けられているんだね。
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