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[コメント] ドアーズ(1991/米)

ジム・モリソンは吟遊詩人
torinoshield

当時この人を好きだった人達は大学入ってヒッピーの生き方に 共感して反体制になって民主党の支持者でラブ&ピースで ・・ってタイプが多かった はずだ。だからジム・モリソンの保守本流に対する横暴な態度に 当時拍手喝さいしたんだろうし。

ところが彼自身はどうだったのだろうか?と言うと「吟遊詩人」なわけですよ(ジョブの一種では無い)。 世相を歌って「ケッ、世の中つまらんなあ」とか言ってる人。 ジム・モリソンは(反体制の)ファンの前で平気でゲップをした人だ、満員の会場で。ジム・モリソンの前にジム・モリソンあり、後にもジム・モリソンしかいない唯一の存在(と自分でも思っていただろう)。

だから彼を映像化するならもっぱら自分の事ばかりで世の中に 無関心、なのに反体制派教祖に祭り上げられ普通困惑するところを やっぱり自分しか興味が無いのでそのままほったらかしにして 結構楽しんでいたいい加減野郎として描くべきだったのではないか? (いい加減なところは描かれていたな、そういえば)

オリバー・ストーンは彼の事大好きっぽいけど(生きていれば)ジム・モリソンは監督と この映画にゲップをすると思う。満員の映画館でも。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)カルヤ[*] けにろん[*] さいもん[*]

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