[コメント] ノッティングヒルの恋人(1999/米)
役者の存在感は充分なのだからプロットワークにもう少し繊細さが欲しかったSO-SO作品
ファンタジーな恋愛物語を確かな役者陣で大人しく語りきったラブシチュエーションものである。大女優ジュリア・ロバーツにも身につまさるシチュエーションの連続であったに違いないが、よく描かれ過ぎている点ではキャラクターとしては面白みに欠けるもアクターズプロモーションとしては成功であったのではなかろうか。しかし、出会いのプロットが街角でオレンジジュースをこぼすであるとか、思ってもないことを言ってしまった後に後悔する主人公の独白であるとか、どこかで見たことのあるシチュエーションばかりであった。確かにこの作品の前後でこの手のタイプのラブものが量産されたことを考えれば、その点を責めるばかりもいかないが、それにしても、工夫のないドラマづくりだなと思わせる拙さが残念であった。主役二人も然ることながら、脇役陣営の個性は上出来である。特にリス・エバンスはもっと見たいと思わせるヤバさを兼ね備えた実力者である。主演作を一本見てみたい。
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