[コメント] 麗しのサブリナ(1954/米)
二人の男
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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自分の心がわからない
ビジネスマンとしての男と、恋する人間としての男。二人の自分がいて、その目的に整合性はない。どちらかを取ったら、どちらかを失う。決断の時はいつも身が引き裂かれる思いだ。ハードな現実としての金銭と弟に対してのメンツ、一方では目に見えない、触ることもできない自分の気持ち。恋することに慣れていない自分は慣れきった前者を優先だと思う。殴られなきゃわからない。
この映画の一番おいしいところは、デヴィッド(ウィリアム・ホールデン)が言う、キスの味だ。ビジネスの世界には行かなかったけれど、人の気持ちを知ることに長けたデヴィッドが理解するサブリナ(オードリー・ヘップバーン)の気持ち。そして、何も聞かずに悟ったデヴィッドはライナス(ハンフリー・ボガード)を殴り飛ばす。
『ローマの休日』、『昼下がりの情事』のように、オードリー・ヘップバーンは叶わないような恋物語でよく光る。
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