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[コメント] クンドゥン(1997/米)

私は虫ケラです。
ナム太郎

個人の一代記を描いた映画がほぼそうであるように、ここでも幼少期の子どもが本当に素晴らしかった。彼が放つ「これは僕のものだ」という台詞同様、あの時間帯はまさにこの映画自体が彼のものであり、その圧倒的な役者ぶりに引っ張られてその後も一気に観てしまった感がある。あとは側近の者たちの「顔」の良さと、何といっても撮影を担当したディーキンスの圧倒的な仕事ぶり。これらも十分称賛に値するものだった。

とはいうものの、物語的な描写に関しては若干遠慮しているようなところが見られたりして、ダライ・ラマ14世の苦悩も奥深いところまで描けていたとは思えなかったのだが、そこはあまり深く突っ込まず、細かい感想を聞かれてたときには側近じゃないが「私は虫ケラです」と、その判断はご本人に委ねておきたいと思う。

(評価:★4)

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