[コメント] ラン・ローラ・ラン(1998/独)
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これはスゴイ!『スライディング・ドア』のやるドラ的アイディアに驚いたが、これは更にやるドラ要素が強いと思った。
とにかく見始めてから即刻感動!DVD特典のCMにもあった電話で話す2人のシーンは物語中盤にくるものと思っていたが、しょっぱなから詳しい説明もなしに問答無用で始まるストーリー!走りだすローラ!突然始まるアニメ!そしてたった一瞬擦れ違った人達の人生まで見せてしまう。途中「ええ!これで話終わっちゃうの!?だってまだ時間が…」と思ったらローラの「ストップ」という言葉と共に再びストーリーが…!
延々とループしそうな話をキリよくまとめ、思わず興奮して自分も走りだしてしまいたくなるようなセンスの良い音楽と映像(本当に人が走ってるだけなのにカーチェイス並に興奮した)。ほとんど説明もなしに進んでいくストーリーだが、違和感は微塵もない。これは「映画はそれでも成り立つんだぞ!」という監督の強いメッセージなのか、単にパワーで押し切っただけなのか…。でもとにかく、どうにも非の打ちどころがない!……ってのは言い過ぎかもしれないが、このアイディアをここまで飽きさせずに映像にできるのはやはりスゴイだろう。
そして、象徴的な赤。目にも鮮やかで頭に残る。『シックスセンス』の“赤”に負けてないぞ!…と思ったのは私だけだろうか(笑)?とにかくその赤は私に赤い点数をつけさせるのに十分だったのは確かな訳で……フランカ・ポテンテの見事な走り共々満点を捧げたい!
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