[コメント] 欲望という名の電車(1951/米)
彼女の悲劇が何に端を発するのか、それは誰にも判らない。だが、忍び寄る老いがヴィヴィアン・リーを狂気の衝動へと駆り立てたのは確かだ。『風とともに去りぬ』のヒロインの鋭い眼光で男を見据える彼女の激しい自負と、額に刻まれたシワの悲しみは、決して同情を必要としていない。
(水那岐)
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