[コメント] スリング・ブレイド(1996/米)
人間の可塑性を信じたいが,くじけそうだ。カールを見て?そうじゃない。
いい映画だなって思ったけど,なぜか高得点は付けたくなかった。
「カールってやっぱりダメなヤツなんだ」と思ったわけではない。「ドイルってもうどうしようもなく変わりようがないクズダメ人間なのかな」って思ったということ。
(ウイングさんのコメントを見て,母親にもまたダメの気があるってことに気づきました。今風の言葉で言えば共依存の状態なんですよね,あの二人。ダメを支え合ってるっていうか。)
「普通」の人って,実は変わることを強制されない人間なわけで,簡単に堕落していくんだよな。確かダメ連あたりが言ってたセリフだとは思うんだけど,なんというか,ダメってのは風邪と同じでコジれるもんなんだなあとしみじみ思った。
でも,それでも,人間の可塑性を信じたいけれど。ただ信じるだけでは信仰にしかならないから,妥当な裏付けを追求していきたい。
以下は(も)ちょっとしたコメント。
・典型的な暴力的なダメ人間ドイルが「障害があるだけで病院に入れられるわけがねえ」っていうセリフを言ったことが印象的。「病院には入れない」っていうアメリカの基本が示されているのかな。
・「外部からやってきて子どもを抑圧する暴力的なダメ男」というのは,『ボーイズ・ライフ』でデニーロもやってたなあ。あの映画がデニーロ初体験だったので,すごく嫌いになりました,デニーロ。演技派であることは確かだ(笑)。
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