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[コメント] スリング・ブレイド(1996/米)

この作品のテーマも設定も非常に不快に感じてしまった。ハンディを背負った人物をテーマに映画や小説で扱う場合、細心の心配りと構成が必要である。けれどソーントンは頭で軽く想像し脚本を描いた印象が否めない。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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俺は幼少期からハンディを背負った人と接する機会が多く現実的に今の実社会で生きて行くには本人たちも周囲の人々も周囲の環境も前進はしつつもまだまだ大変なのを深く痛感しています。ハンディを背負った人を描いた作品に『シャイン』や『奇跡の人』、『マイ・レフト・フット』など評価された多くの作品があります。それらの作品は個人の伝記的ニュアンスでマイナスな視点はあまりありません。マイナスな側面を描かないのが良いこととは思いませんが悪戯にそれを描く必要も無いのは事実です。でもこの作品は弱者の持つマイナス面を利用しているように見えました。俺にはソーントンがハンディを背負った人物を演じることに自身の演技力を誇示したい主張が見えたり、無垢ゆえに犯罪に手を染め悲劇にした物語展開で社会へのテーゼを込めたつもりでいるのが許せない。主題が無く話題に媚びようとした印象で不快すぎます!!。自分が脚光を浴びるためにテーマにハンディキャップを背負った人物を選ぶのではなく、自分が表現したい像がハンディを背負っていたという思考に辿り着いて欲しかった・・。知覚のハンディがあり、判断能力が鈍い人物が人を殺してしまうという事を多少ガードはしているものの描いただけじゃないですか!。あなたはこの作品を見て何を思いましたか?何が胸に残りましたか?。俺は映画が悪用とまでは言いませんが間違った表現をされるのにこうして使われて行くのが非常に怖いです・・。

(評価:★1)

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