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[コメント] ジェネレーションズ STAR TREK(1994/米)

いろんな意味で「イタイ」作品ですね。旧作ファンにとっても、SFファンにとっても。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 新キャストによるTVシリーズ「ザ・ネクスト・ジェネレーションズ」を元に、旧作からの多くのキャストを登場させての作品。旧作ファンにとってはサービスを、そして新生スタートレックのファンには、これが正統な続編であることを強調し、世代交代を印象づけた話でもある。

 ただ、サービスは分かるけど、ちょっとストーリーがあんまりにも何なんだよな。嬉しいと同時に、「ちょっと待て」と言いたくもあり。

 そもそも「スタートレック」は純粋なスペース・オペラと言うよりも、精神的なものを大切にする作品だったが、靴をはき違えると観ていて痛いだけの作品になってしまう。この作品はまさにそれで、とにかく痛々しさだけが強調されてしまった。時が経ち、カークも太ったなあ。と言うのが先ずあり、身体のキレももう全然なし。うう、こんな姿を見たくはなかったぞ。

 それに時間を使ったトリック的な解決方法がこの作品の肝だが、これが問題。好きな時間に戻れるはずなのに、何でよりによって一番危険な時間に戻らないと行けなかったんだ?たとえば一日前に来て、装置を破壊してれば全く問題なかったのでは?物語を盛り上げることを強調するあまり、肝心な部分がすっぽり抜けてるストーリーはちょっとなあ。

 それでも良いところも結構多い。特にエンタープライズD号の演出は、流石新世代。実に壮大な映像だったし、新キャラもそれぞれが個性的でキャラも立っていた。スチュワートのピカード艦長もそうだが、スピナー演じるデータは特に個性的。それを含めて、この点数。

(評価:★2)

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