[コメント] ダークシティ(1998/米)
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あのラストシーン。主人公がドア開けて光が差し込んできて、ジェニファー・コネリーが・・・ってまんま『レクイエム・フォー・ドリーム』やんけ!って感じですが、こっちが本家(笑)。しかし驚いた。まんまだったもので。あそこで床が一気に崩れたら一人で笑い転げてただろうな・・・
つーか、ちょっと『AKIRA』な『トゥルーマン・ショー』が『マトリックス』仕立てで『メメント』もどきの『CUBE』やってる感じだった。
しかし、本当に面白い。確かにクライマックスの念力勝負(?)の映像は一見馬鹿丸出しだし、こういう映像はどうも好きになれないのが本音(超能力をこういう「光」で見せられるのはあまり好きではない。何ししろ『ドラゴンボール』がオーバーラップするし・・・。けどこの映画では充分迫力ある描写でした。)。だからクライマックスは中盤ほど興奮していなかった。
しかし、活気がなく、作り物のように色の無い建物、敵のハゲ軍団の使う武器、超能力を集めて増幅させる為の怪しい装置(あの顔のモデルは一体誰だ!?)とか、ヴィジュアルセンスもナイス。
そこに、初っ端から記憶喪失で、ダークな雰囲気がぷんぷん漂う街を歩き回る主人公。そして見るからに怪しい精神科医に、明らかに「お前が殺人犯だろ!」的な警部。おまけにマルコビッチが紛れてそうなスキンヘッド集団に、主人公の妻はジェニファー・コネリーときたもんだ!
前半はダークでミステリアスな雰囲気で進んで行き、少しダルかったが、中盤記憶にまつわる話に展開してきた時には、一気に興奮は最高潮へ。「全て記憶は作られた世界だった」的話は日頃結構考えたりするので、そりゃ興奮しますよ。
こういう、記憶というか、人間の根本というのか、「我々の存在って何だ!?」みたいな事は大好きなので、この内容は最高だった。しかも、オチできちんと「俺たちの心は記憶じゃないぜ」みたいにしっかりメッセージを突きつけてきやがる!
侮っちゃいけない!稀に見る傑作だ!面白い!
けど・・・結局元の人間はどこから来たの・・・?この街に来る時に人間は記憶を消され、この実験場(=街)で実験されていたわけだ。そこまでは理解できたんだが・・・どうなの?
しかし、そんなことお構いなしに楽しめ、そして納得できる。う〜ん、こういう話大好き。
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