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[コメント] ダークシティ(1998/米)

オチの景色(ラストシーン)は『レクイエム・フォー・ドリーム』!滅茶苦茶ビビった! 2003年2月3日ビデオ鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あのラストシーン。主人公がドア開けて光が差し込んできて、ジェニファー・コネリーが・・・ってまんま『レクイエム・フォー・ドリーム』やんけ!って感じですが、こっちが本家(笑)。しかし驚いた。まんまだったもので。あそこで床が一気に崩れたら一人で笑い転げてただろうな・・・

つーか、ちょっと『AKIRA』な『トゥルーマン・ショー』が『マトリックス』仕立てで『メメント』もどきの『CUBE』やってる感じだった。

しかし、本当に面白い。確かにクライマックスの念力勝負(?)の映像は一見馬鹿丸出しだし、こういう映像はどうも好きになれないのが本音(超能力をこういう「光」で見せられるのはあまり好きではない。何ししろ『ドラゴンボール』がオーバーラップするし・・・。けどこの映画では充分迫力ある描写でした。)。だからクライマックスは中盤ほど興奮していなかった。

しかし、活気がなく、作り物のように色の無い建物、敵のハゲ軍団の使う武器、超能力を集めて増幅させる為の怪しい装置(あの顔のモデルは一体誰だ!?)とか、ヴィジュアルセンスもナイス。

そこに、初っ端から記憶喪失で、ダークな雰囲気がぷんぷん漂う街を歩き回る主人公。そして見るからに怪しい精神科医に、明らかに「お前が殺人犯だろ!」的な警部。おまけにマルコビッチが紛れてそうなスキンヘッド集団に、主人公の妻はジェニファー・コネリーときたもんだ!

前半はダークでミステリアスな雰囲気で進んで行き、少しダルかったが、中盤記憶にまつわる話に展開してきた時には、一気に興奮は最高潮へ。「全て記憶は作られた世界だった」的話は日頃結構考えたりするので、そりゃ興奮しますよ。

こういう、記憶というか、人間の根本というのか、「我々の存在って何だ!?」みたいな事は大好きなので、この内容は最高だった。しかも、オチできちんと「俺たちの心は記憶じゃないぜ」みたいにしっかりメッセージを突きつけてきやがる!

侮っちゃいけない!稀に見る傑作だ!面白い!

けど・・・結局元の人間はどこから来たの・・・?この街に来る時に人間は記憶を消され、この実験場(=街)で実験されていたわけだ。そこまでは理解できたんだが・・・どうなの?

しかし、そんなことお構いなしに楽しめ、そして納得できる。う〜ん、こういう話大好き。

(評価:★5)

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