[コメント] スターシップ・トゥルーパーズ(1997/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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以下、『エイリアン2』、『アルゴ探検隊の大冒険』に若干触れています...。
ポール・バーホーベン以下『ロボコップ』の製作スタッフが集結していた映画。
監督ポール・バーホーベン、脚本エド・ニューマイヤー、音楽ベイジル・ポールドゥリス、撮影ヨスト・バカーノ、特撮フィル・ティペット。
こんなにも『ロボ・コップ』のスタッフが集結していたので、クオリティの高さを期待していたのですが、今回は話が今ひとつ乗れませんでした。場当たり的な感じで、話に深みがない感じ。(特にリコの両親がバグズの隕石落としの犠牲になり、リコが軍除名を撤回するエピソードは乱暴すぎ)。ロバート・A・ハインラインの原作ではパワード・スーツが出てきて、バグズと戦っていたと思うのですがそれが出てこなかったのも残念。(メカ・デザイン的に日本のロボット・アニメに完璧に負けているので止めたとか。)
ただ、SFXアーティストフィル・ティペット監修による、敵エイリアン、バグズの動きは素晴らしく、この部分は一見の価値ありと思います。特に中盤の前線基地周辺に、無数のバグズが取り囲み攻防戦を強いられるあたりは良かったです。(このシーンは白昼のシーンということもあって、『アルゴ探検隊』の骸骨兵士との一戦のオマージュのように思えます。)
『タイタニック』にアカデミー賞特殊視覚効果賞を持っていかれたようですが、本作品が取るべきだったと言う意見も多かったようです。
あと、原作を読んだのはかなり前ですのでうろおぼえなのですが、何故、近代兵器を携えながら白兵戦でもってバグズと対峙しなければならないかというと、水準以上の暮らしが保障されるよう市民権を得るためだったと思います。(間違っていたらごめんなさい。)最前線で戦って戦歴を積めば、一級市民としてよい生活が保障されるという理屈があったような気がします。
この部分が映画ではあまり強調して描かれなかったと思うので、何故わざわざ小火器を携えて、バグズを一体ずつ白兵戦で持って駆逐していかなければならないのか、疑問視された人も多いかもしれません。『エイリアン2』に出てきた台詞でもあったのですが、惑星軌道上から、核攻撃すればいいのでは...と、思わせる部分があるので、そのあたりはもう少し強調して描かれるべきだったかもしれません。
地球連邦軍の戦艦のデザインは好きでしたので、艦隊戦が見てみたい気になりました。
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