[コメント] Z(1969/仏=アルジェリア)
存在感のモンタンとクールなトランティニアンでなければこの映画は成功しなかっただろう。
監督の故国で起こった政治的な暗殺事件が題材でいかにも重苦しくて退屈そうな映画と思ってしまうのだが、この映画、あれよあれよという間にラストまで引っ張っていかれる。監督の手腕によるものだが、モンタンやトランティニアンがギャラ度外視で参加するほどの入れ込みが作品にあったことが重要だと思った。彼らでない誰かがやってもこんなにはならなかっただろう。アメリカ映画の脳天気さもいいけれど、こういう雰囲気の映画はできないだろうな。
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