コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 眠狂四郎女妖剣(1964/日)

救いのない暗い物語。でも「俺は無頼の徒」と言い、全てを斬り捨てる狂四郎の姿は格好良かった。彼の生き方はこれで良いんだよ。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 前作までで随分狂四郎もこなれてきた感じだったが、急にここで又狂四郎は堅く、何者をも寄せ付けぬ孤高さを手に入れた。自分が生き続けるのは「地獄でだ」と言い放ち、自分の出生の秘密を聞かされ、最もショックを受けるはずの、そのシーンで遠慮無く女性を斬り捨てる。これこそ狂四郎の生き方だ。彼にはこの姿が一番よく似合う。

「醜い化け物よりも一層醜怪な美しい化け物!」これが彼が自分の乳姉妹に言い放った言葉だ。何という迫力。

 円月殺法の見せ方も堂に入っていて、とうとう刀が残像を残すようになったのも注目。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)ina

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。