[コメント] 眠狂四郎女妖剣(1964/日)
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この映画、狂四郎シリーズの中で興行的に最も成功した映画らしい。期待が大きかったせいもあるかもしれないが、正直いって、あまり面白くなかった。何もかも「中途半端」なのだ。
まず、ホタテマンこと安岡力也のような宿敵「陳孫」。こいつ無茶苦茶強いかと思いきや、勝手にキレて安そ〜な置物を壊すだけ。えっ? そんだけ? しかも、置物の壊れ方も中途半端だし。ぽか〜ん・・・。
でも、陳孫はあの「少林寺拳法」の使い手らしいから見せ場は他にあるのだろうと思い直し・・・いよいよラスト! キタ〜ッ! 船上での狂四郎との闘い!! しかし、数分間の闘いの末、船から飛び込み逃げ去る陳孫。ザブーン! えーっ、ひょっとして、オマエ弱いんじゃあ・・・。
その後すぐ、狂四郎は彼に抱かれようと寄ってくる「ぴるぜん志摩」を刀でバッサリ。じゃあ、服を一枚一枚斬っていったのは何のためなん? ぴるぜん志摩とともに、膝を突いて倒れるおれ。がっくし・・・。
そうこうするうちに、「完」の文字が・・・。えっ? 黒幕、「菊姫」との闘いは? だって何も解決してないじゃん。『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』かよっ!(←ネタバレ投票禁止!)
なにはともあれ、公開当時は客に気を持たせる演出として評価されたのかもしれないが、おれには全てが「中途半端」としか思えなかった。三隅研次が監督した作品を観た後だけになおさらに・・・。
次回作に期待!!(しかし、おれも懲りずに観続けるなぁ、狂四郎)
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