[コメント] スター・ウォーズ(1977/米)
俺に「特別編」は必要ない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『SW』のどこに惚れたか? 特撮しかり、異世界感あふれる美術しかり、音楽しかりである。映画といえば怪獣とアニメしか知らなかった自分にとっては、もはや衝撃に等しかった。「こんなに面白いものがあったのか!」。TVでオンエアされたのを録画したテープを、飽きもせず観続けていた頃が懐かしい。
それから十余年。ルーカスが「特別編を作る」と聴いた時、最初のうちはよく思っていた。ところが実際観てみると、想い出に残るシーンのそこらじゅうにCGが継ぎ足された、余りにも醜いものに仕上がっていた。
がっかりであった。実際に造形されたクリーチャーの間に散見されるCGの怪物たちは、どうみても浮いていた。特撮シーンも完全にすりかえられたものがいくつもあった。唯一楽しめたのは、公開当時削られた場面が初公開されたことくらい(ルークがヴィックス、ウェッジ両友人と会う場面とか)。「当時の技術では出来ないところがあった」とルーカスは言う。気持ちは分かるが、それならば当時、予算ギリギリのところであれだけの仕事をしたスタッフの努力はどうなる? そして、それらを熱狂的に観続けてきた自分の気持ちは?
そういうこともあって、今現在に至るまで「特別編」は1度しか見たことが無い。おそらく、自分から観ることはないと思う。今となっては、そのTVオンエア版のビデオテープが、実に貴重なものに思えるのだ。
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