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[コメント] 時計じかけのオレンジ(1971/英)

キューブリックは、まぎれもなく時代を先取りする天才だと、確信した。
シーチキン

1971年製作だが、近未来社会を扱ったSFとして、いま、公開されても立派に通用するのではないだろうか?(あえて難をあげれば、登場する作家がPCでなく電動タイプライターを、そして音楽媒体がマイクロカセットテープだったことくらいか)

キューブリックの映像センスは、卓越どころではなくずば抜けていると思う。

内容にしても、暴力に関するものか、管理社会に潜む全体主義に関するものか、哲学というべきものか、いろいろと深すぎで、衝撃的でもあった。

しかし何よりすごいのは、それらを映像で感じさせたということだろう。この映画を評するのに、言葉だけでは語りつくせないということを、これだけ感じさせたものはなかった。

(評価:★5)

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