「燃えるような恋をしたい」。

その恋や数知れず。確かに寅さんは鞄に収まり切れない愛を持ってるよ。とらやの皆さんに同意します。

「若いってのはいいねぇ」。

リリーとの部屋越しのやり取りはまさに中高生のノリ。木刀持ってあの嬉しそうな顔。年相応とはまったく無縁。

「もっとお金持ってきていればよかった…」。

小さく小さく折りたたまれたお札を寅の財布へ躊躇いなく広げてはねじ込むさくら。ひょっとしてなけなしのヘソクリか。

戻ってきた「四角い顔したツバメ」を「死ぬほど気ぃ遣いながら」何度でも温かく迎える家族。

そんな茶の間でいつでも傍若無人，天真爛漫に振る舞える寅さんがほんとにうらやましい。