[コメント] タイム・リープ(1997/日)
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観終わったら、「大好き」な、映画になっていた…。悔しいけど。うーん、悔しいというか、いまだよく分からないけど、自分でも恥ずかしいけど、好きです、この映画。うん。
観始めた時と、見終わった後で、これほど印象の変わる映画って初めてです。
原因のひとつは、まあ全く期待してなかったからだと思います。見る前からこんなこというと、この映画を好きな人には怒られそうですが、「駄作」に違いないと、決めつけていました。
それでも観たのは、いちおうつぐみの出ている映画は、観ておこうという、ものすごくミーハーな見方です。そうでなければ、生涯手にとらなかった作品かもしれません。
それと、原作を読んでないことも、よかったと思います。原作は、皆さんのコメントを拝見していると、かなり良さそうなので、私もおそらく、読んでいたら、ガクッときてたかもしれません。 原作は、ぜひ読んでみたいですね。楽しみです。
主演二人は、率直に言って、適役とは思えませんでした。むしろ皆さんがおっしゃっているように、ミスキャストでしょう。そう思います。
ただ、はじめはそう思っていたのですが、佐藤藍子は、だんだんと、演技に自然らしさが出てきた、というか、こちらが見慣れてきただけかもしれませんが、はまり役にも思えてきました。 そして問題の川岡大次郎くんは、似合わない眼鏡、思った以上に低音の声が、これまた似合わない。ちょっと見てられなかったのですが、これまた、少しずつ変貌していき、途中はようやく頼もしく思えるところもあって、及第点はあげてもいいのではないかと思いました。
時空をタイムリープする設定というのは、ありがちだと思いましたが、予備知識ゼロでみたので、けっこう引き込まれていきました。
結果的に、ぐいぐい物語の中に入っていき、二人のめぐらす策略や冒険に手に汗握って鑑賞していた、という自分自身、全くの予想外の展開になり驚いています。
第一目的のつぐみは、けっこうショッキングな役柄でした。冒頭の、殺された女の子が、まさかつぐみだとは思いませんでした。途中で過去に戻った佐藤藍子が、彼女を見て殺された女の子だと気づいた時、見ている自分も、え?彼女だったのと衝撃を受けました。
この作品が、一応つぐみにとっての映画初出演作品になるはずです。ちょっとしか出ていませんが。まだあどけなさの残る面影です。
最後に、この作品、普通でいったら、4点です。それでも甘いと思います。 現にシネスケでは、5点の人はいません…。かなりこういうとき、5点をつけるのは勇気がいりますね。 でも、最後の1点は、主題歌に、ということでご勘弁を。
この主題歌の甘い歌声に、甘いと思いつつ、はまってしまいました。 しばらくは、この曲、耳に残りそうです。 このエンディングの主題歌に、正直なところ、この作品の冒頭の悪いイメージは、消えてしまいました。まあ、これはこれでいいんじゃないのと。
粗はいっぱいあるし、完璧には程遠い、って言うと、かなり失礼な言い方ですね、すみません。完全な作品ではないけれど、愛着はすごくある、そんな作品となりました。
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