[コメント] 桜桃の味(1997/イラン)
「良い映画だよ〜」って言って安易に他人に薦められるたぐいの映画ではないこと、それだけは確かだ。
延々と続くオンボードカメラの切り返し。繰り返されるダイアローグ。黄泉の国にも見える荒野でジグザグと右往左往するレインジローバー。そうした反復運動が(少なくとも僕にとっては)退屈にならないところが凄い。
そして、永遠に続きそうな反復運動が終わった、と思った刹那の、あのメタ・フィクション的なラスト。
なんだかワケが分からないのだが「やられた」と思った。
この映画の中でリアルなことは、ストーリーではなく、そこで語られた「言葉」たちだけだよ、と言いたかったのだろうか。
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