[コメント] クロッカーズ(1995/米)
スパイクリーが放った映画という大魚は、人の心という底が見えない大海原で活き活きと泳ぎまくり見えなかった底を形成してくれる。そうスパイクリーは新しい価値観と同時に接する機会のない人の固定観念を活性化してくれる凄いヤツ!見たあと爽快感が得られる映画です。
黒人をダメにしているのは白人社会だけでなく、それに立ち向かおうとファイトする人間を引きずり落とす構造ができあがっている黒人社会で生きる人も作用しているのだと言うことを、様々な視点から描きそれを本当の姿を、フィルムに焼き付けることで知らない無知な人間に提起してくれたスパイクリーに感謝!
この種の映画は見終えたあとと言えば、重かったり食傷気味だったりするが、この映画は胃にもたれたり食傷どころか全身に映画から得られた何かによって爽快感湧き出て健康体になること間違いなし!
麻薬を肯定せず一貫して麻薬中毒の最終点を醜く描いた点をみて、映画で殺しの描写を入れまくるのはいいが、しっかりと次の場面だったり数分、ラストに「痛み」の描写を入れてカバーしないといけないと思った。映画は生まれて100年が過ぎ、内容も一巡し完全な完璧なオリジナリティが簡単に生み出せないから、映像に過激さを求めている映画界の状況が実際ある。
オリジナリティ出すのは自身に制限をし、極限の中から知恵を出して達成できる事だと思うんで、ピストルと殺しと血を入れない映画が数多く生まれる事を願う。
2002/6/20
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