[コメント] 楢山節考(1958/日)
遣る瀬無い悲劇味を中和しようとして木下恵介が用いた底浅な様式性がどうにも中途半端で柄じゃない感が横溢している。何だか民芸の舞台でも見てるようで興醒めだ。平易なリアリズムで押した方が底知れぬ悲劇性はより屹立し絹代の決意も報われたろう。
(けにろん)
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