[コメント] ハーレーダビッドソン&マルボロマン(1991/米)
ローク没落の序曲
『レスラー』の作中で、ローク演じるランディの台詞に「90年代は最悪だった」といったものがありましたが、ローク本人のキャリアが、それを地で行っていたことを本作がまさに物語っています。渾身の思いで脚本を書き上げたホーム・ボーイがコケてしまったため、すっかり落ち込んでしまったように見えます。 80年代までは移民の監督作品に多く出演したり、ランボーを批判したりしていたロークが、こんなプロパガンダがかった映画に出てしまうなど誰が想像したでしょう。この作品は狙って作ったB級……要するに「豪華版トロマ」「豪華版アルバトロス配給作品」でありますが、ロバート・ロドリゲスのようには行きませんでした。なぜ、ハーレー・ダビッドソンを使った派手なアクションをもっと撮らなかったのでしょうか? 肝心のアクション・シーンに印象的なものがまるでなく、手の込んだところと言えば、主人公二人によるダサカッコイイ言い回しのかけあいくらいのものであります。 しかしながらどうしたわけか、それなりに面白く仕上がっているのが不思議でなりません。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。