[コメント] 二十歳の恋(1962/日=独=仏=ポーランド=伊)
フランス篇のみ。まず驚くのは当時18歳のレオーが一分の硬さもなく画面に溶け込んでいること。クタール撮影の冴えも含め即興演出がピタリとはまった好例で、これを撮りかけてからトリュフォー自身が長編で撮らなかったことを後悔したのも頷ける。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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基本的なストーリーはトリュフォー自身の体験に基づいているとのことだが、それにしても女心はわからないというだけの話がこれほどの息吹に満ちた作品となっているところは素晴らしいの一言。
何より、彼女の親は無条件にアントワーヌを受け入れるという構成が秀逸。これがあるから彼の痛みが同情とともに心に迫ると同時に、何ともいえぬ滑稽さもが生み出された。
ラストのコレットの両親の煙草の煙。アントワーヌからすればまさに煙に巻かれたような心境だったろう。フランスにそんな表現があるのかどうかは知る由もないが。
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