[コメント] 暗黒街のふたり(1973/仏=伊)
罪とは...そして人とは...。
こんなにシンプルな物語だからこそ、誰でも胸に突きつけられるような重いテーマ。
この映画の不幸は、いろんな意味で誤解を招きやすい邦題なのではないだろうか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画の監督ジョゼ・ジョヴァンニは実際に監獄に入っていたことがある人だそうです。 迫真という言葉がふさわしいほど胸に迫る物語でした。
人が負う罪と罰。 償いという浄化を経て、人は生まれ変わることができる。 そんな風に誰でも願うはずなのに、人は皆かつて罪を負い前科を持つ人を遠ざける。 この映画に出てくる刑事を、ほとんどの人が憎むのではないでしょうか。 でも、あの刑事の姿は、他でもない我々一般の人間の心に棲む「不信」や「疑念」と何ら変わらないものなのでしょう。 隣人に前科のある人がいたとすれば、僕でも不信を抱くはずです。 やりきれないことです。
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