[コメント] 幕末太陽傳(1957/日)
川島雄三の軽快な画作りとフランキー堺のノリで一気に引きずり込まれる。価値基準が揺らぎ、漠然とした不安が渦巻く幕末の喧騒のなかを、飄々と渡り歩く“居残りさん”の居直りの軽やかさ。それは、終焉(死)の気配を察してしまった者のアナ―キーさだ。
(ぽんしゅう)
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